「Buttero」とは、イタリアのトスカーナ州にあるタンナー「ワルピエ社」で伝統的な職人の技術による植物性フルタンニン鞣しを施した下地の高級オイルドレザーのことです。
Buttero
鞣し染めの製法でタップリの加脂を施した素材は、手に吸い付くような潤いを湛える高級素材であり、繊維密度が高くコシの強いのも特徴です。
熟練した職人の丹念な磨き加工で素材本来のぬめりのある艶が醸し出され素朴な温かみを与えてくれる極上の逸品に仕上がっています。
しっとりとした手触りに仕上げられた革素材は使い込むほどに独特の味わいを増し、深みを湛えた上質の色艶をお楽しみいただくことができます。
成牛のショルダー部分のトラ(首筋のシワ)を自然な革素材の味として生かし、顔料などは一切使わずナチュラルな風合いを優先したため、部位による革質の硬軟や血筋の跡、放牧時のバラ傷などがあるのも特徴のひとつです。
欧州ではその生き物らしい風合いが好まれ、経年変化を楽しむ文化があります。とりわけルネサンス発祥の地フィレンツェは古来より芸術の都ですが、何世紀にも渡って受け継がれた革職人の町でもあり、子々孫々に革を楽しむ文化が息づいています。
当店の革製品には、革本来の風合いを生かすため、血筋の跡やバラ傷などがある箇所も使用しております。予めご了承下さい。
※革の生産ロット及び使用箇所により色見や質感が写真と異なる場合があります。